2010年7月14日水曜日

どしゃぶりに雨とニッポンがフレフレ

クソ雨の降る日のこと。広島。元気をいただいたのは、


こんなに自信満々な方を見ると、なんだか世の中の小さなことで悩むのが馬鹿らしくなって、ああ、男とか女とか、金持ちとか貧乏とか、クソとか味噌とか、ああなんだかなんでもどっちでもいいや、という気分になったクソ雨の降る日の広島。

場所は比治山の広島市現代美術館


「美術館」での展示というだけで最初の両性具有な方でさえ崇高なものに思えてしまうのはくだらないことです。けれどここで行われている「HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン」では、あえての美術館でやっている、それも含めてひとつのなんちゅうか、尊い下世話、なんか、人間の生々しい生き様がむせかえるような、そんな快感を味わうことができるような。


場内はすべて撮影がOK。


「個人」ほどおもしろいものはない。その個人が住む部屋ほど強烈なものはない。


ラブホテルの部屋。だって今まで冷静に部屋を観察したことなかったもんですから。


イメクラの部屋、これももちろん冷静に観察なんて……


広島っぽいぜ。ひだりがわの写真とパネルは、広島市民にはおなじみの「あの方」です。


世界に誇るニッポンの「KARAOKE」まるまる再現。




秘宝館。みんなが大好きなところ。みんなが大好きなところが、展示されているところ、が、展示されている。ひとりでここをヘラヘラと見ていると、カップルが入ってきてクソ野郎、という気分になる。まさか現代美術館でこんな気持ちになるなんて。


しかし個人的に印象的だった、というか素晴らしく思ったのは、美術館の展示には付き物の、そのへんに立っていてたまに説明してくれる学芸員のおねーさんたちが、いつもの崇高な展示と変わらない(ように見える)テンションと表情で、立っていてくれることだ。この秘宝館の入り口のそばでさえも。

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