2010年1月11日月曜日

職場が燃えた・その後

火事その後。

やはりニュースになっている。国の省庁のひとつであるBRDBが燃えたということ、また恥ずかしい話、倉庫の使用方法や電気の取りかたなど、結構な部分がイリーガルだったという。昨晩からテレビでも、今朝の新聞でも大きく取り上げられていた。

英語版デイリー・スター紙の記事

これは燃える前の姿。といっても外見は別に火事後も変わってない。
奥の肌色のが私の配属先であるBRDB。手前のやたらでっかいのは家族計画局。ダッカのカウランバザールというところにあります。

なぜ職場が燃えたか、の詳細。

ただコレはスタッフによって諸説あり、まだはっきりしない。「らしい」話。

午後二時ごろ、地下の駐車場に置いてあった配電設備がショートして発火。乾季ということもあり、近くにあった器材やタイヤなどが一気に炎上して黒煙が建物内にまわる。職員はほぼ全員がこの時点で外に退避。取り残された三人の職員も屋上からはしご車で救助される。消防車7台で消化にあたり、夕方四時半ごろには鎮火。

今日建物内をまわってみたが、三階から上は実質的な被害は無いよう。地下~二階までは煤だらけ。電気、水の回復は来週になるようだ。下のほうは書類もダメになったようだし、電気が来てみないとわからないがコンピュータも厳しいかもしれない。

発電機でわずかに階段を照らす。
真昼間である。

発火した地下駐車場。白黒写真のようになった。
煤で蜘蛛の巣が真っ黒に。

BRDB本部レセプション。職員たちは今日も弁当持参で出勤している。

屋上への扉。いつもは開いているが、今日は施錠され屋上に出ることができない。昨日逃げ遅れた三人は、ここから出て、はしご車を待った。

今日も来ていたファイヤーサービス。

けが人は、出ませんでした。

2010年1月1日金曜日

ニューマーケットのいつもの新年・新年のいつものショドルガット

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

きっと更新日付は2010.01.01になっているはずです。おめでとうございます。けれど実際に書いているのは2月の2日であります。実におめでとうございます。

さて今年で三度目のバングラデシュでのお正月、もちろん西暦でのお正月ですが、


お正月。ニューマーケットの賑わい。といってしまえば大変おめでたく存じますが、写真はまちがいなく1月1日のもんですが、まーこれ、バングラデシュでは西暦のお正月を祝う風習はあんまりないので、(最近はなんとなく祝っていたりもします。ハッピーニューイヤーイベントなんかも)いつもどおりの賑わいです。いやむしろちょっと少ないか。

ニューマーケットはいつもがお正月の賑わいで、実際にお正月だったこの日も、やっぱりお正月のような混雑振りでした。「おめでとうございます」肉屋のおじさんにベンガル語でそう言ってみても、うんうん、と嬉しそうな、自分にとってはすべての時間がおめでたいといったような笑顔で、写真用の仕事をしてくれました。




ショドルガット。おめでとうございます。お正月ならショドルガット。ダッカの南のほうにある船着場です。

バングラデシュの映画、特に人間ドラマの分野には、多く使われている場所。南のいなかから、ダッカに何かを求めて、あるいは何かから逃げるように、混雑した船にのって、そして最後にここに行き着く。出会いと別れが繰り返される、バングラデシュの上野駅。それがここショドルガットです。

そのへんにいるボートのおいちゃんに100タカもあげれば、1時間ぐらいはその辺をギイギイとゆっくりまわってくれます。

 

静かな川の水面をドンブラドンブラとゆっくり進みながら、ときおりすれ違う、客をいっぱい乗せた大小の船。新しい生活を始めようとする人たちの緊張した、あるいは、とろんとした表情の向こうに人生が見えます。


どうも日常に名前をつけて特別な時間というか、これからのやる気、を出したい、このどんくさい日本人はつぶやきました。「ああ、今日は正月だ。ハッピニューイヤー」
昔も今もこれからも、変わらず、多くの人を運んできては、多くの人を送り出してきたショドルガットの風景に、新年のあいさつはむなしく消えていきました。