2010年1月1日金曜日

ニューマーケットのいつもの新年・新年のいつものショドルガット

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

きっと更新日付は2010.01.01になっているはずです。おめでとうございます。けれど実際に書いているのは2月の2日であります。実におめでとうございます。

さて今年で三度目のバングラデシュでのお正月、もちろん西暦でのお正月ですが、


お正月。ニューマーケットの賑わい。といってしまえば大変おめでたく存じますが、写真はまちがいなく1月1日のもんですが、まーこれ、バングラデシュでは西暦のお正月を祝う風習はあんまりないので、(最近はなんとなく祝っていたりもします。ハッピーニューイヤーイベントなんかも)いつもどおりの賑わいです。いやむしろちょっと少ないか。

ニューマーケットはいつもがお正月の賑わいで、実際にお正月だったこの日も、やっぱりお正月のような混雑振りでした。「おめでとうございます」肉屋のおじさんにベンガル語でそう言ってみても、うんうん、と嬉しそうな、自分にとってはすべての時間がおめでたいといったような笑顔で、写真用の仕事をしてくれました。




ショドルガット。おめでとうございます。お正月ならショドルガット。ダッカの南のほうにある船着場です。

バングラデシュの映画、特に人間ドラマの分野には、多く使われている場所。南のいなかから、ダッカに何かを求めて、あるいは何かから逃げるように、混雑した船にのって、そして最後にここに行き着く。出会いと別れが繰り返される、バングラデシュの上野駅。それがここショドルガットです。

そのへんにいるボートのおいちゃんに100タカもあげれば、1時間ぐらいはその辺をギイギイとゆっくりまわってくれます。

 

静かな川の水面をドンブラドンブラとゆっくり進みながら、ときおりすれ違う、客をいっぱい乗せた大小の船。新しい生活を始めようとする人たちの緊張した、あるいは、とろんとした表情の向こうに人生が見えます。


どうも日常に名前をつけて特別な時間というか、これからのやる気、を出したい、このどんくさい日本人はつぶやきました。「ああ、今日は正月だ。ハッピニューイヤー」
昔も今もこれからも、変わらず、多くの人を運んできては、多くの人を送り出してきたショドルガットの風景に、新年のあいさつはむなしく消えていきました。

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