2012年1月25日水曜日

蓮畑ストーリー and 海のそばと、サビた色々、キケンなやつら

そういえばウチって海のソバなんですよ。




そりゃもう、子供のときから、世の中はきけんでいっぱいだということを知ったんです。




でもその向こうがわってのは、絶対に、エロティックなものが待ち受けていると、子供のときから知っていましたよ。


日本のほとんどは雪だというのに、ここは夏の日のような雲が出ていました。白い絵の具を溶かしたように、きったねえ溜池に映り込んでいます。




やたらカメラに写りたがる、鳶のような鷺のような、なんだかわからない模様の鳥、きたねえ溜池に何度か突っ込んでは、魚を捕るのに苦労していました。





ウチの近くってのは、レンコンが有名なんですよ。ハス。蓮畑。上はこれから収穫する畑。


そしてこれが収穫の終わった蓮畑。畑ってのはもちろん、決して派手ではない物語ってのを毎度毎度繰り返していく永遠に減らない紙芝居のようなもんですが、この蓮畑ってのは墨と筆で描いた白黒のストーリーのようです。








冷たい風がどうしても呼び起こすのは、みずからを子供だと信じたくなかったたあの頃の、つまり海風に、潮にまみれた、要するに、そのう、あの、捨てられていたエロ本を、こっそりどうにかしてゴニョゴニョ、と波音に消えるそれは泡のような青春。






2 件のコメント:

  1. 岩国がレンコンの産地だと知ったのは「0ぺえじ」でした
    同県産なのに県東のことはまるで知りませんでした
    「0ぺえじ」で色々なことを知りました

    何十年か前親父に聞いた話ですが ある肥料会社で蓮根の穴を細くして食べる部分を増やそうとする研究していたとか
    そんな肥料が出来たかどうかは確認していませんが 蓮根を前にするとふと親父とこの話を思い出します   不苦労

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  2. >不苦労さま
    こんにちは。ありがとうございます。
    岩国の蓮根といえば、他の土地のものよりも「穴がひとつ」多い、ということが売り、という話を聞いたことがあります。そうすると、あれっ、食べる部分が少ないような・・・。
    この岩国蓮根の穴の数の話はもともと、こちらの昔の殿様、吉川公の家紋が「九曜」だったことから、名産の蓮根でも穴の数が「九つ」のものを珍重するようになった……ということから来ているらしいです。

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