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2012年1月22日日曜日

やおら・おもむろ・金閣・銀閣

京都というのは日本でおそらく唯一、突然なんとなく行きたくなって、いつかのキャッチコピーなど唱えながら、ぶらりと訪ねるということが許される、むしろ歓迎される場所である。ただしお金は持っててね。


うむ、これが金閣寺……。


この日の京都は天気がいまいちでありました。


F氏には自動で目線が入ります。いまさらですが。


幸せそうなカップルを凝視するF氏。


「金閣寺にも白い部分があるんだね」「バングラデシュでいうなら、きっと雨季になればあのラインまで水位が上がってくるんだよ」「どうしてバングラデシュで説明する必要があるの」


こちら金閣寺のおみくじはなんと多言語対応。英語・韓国語・中国語。


みたらしなど食いつつ、


しっぽくうどんなど食えば、


あ、これは銀閣寺……。


銀閣寺って、こういうの、だったっけ。


「金閣寺と銀閣寺それぞれの時代の、なんというか、雅のとらえかたの違いってのがあるんだね」「バングラデシュでいうと、早めの時期に市場に出てきたライチはまだ青くて、しかも高いんだけど、それでもやっぱり美味しい! って言っちゃうんだよね、みたいなものだね」「だからなんでバングラデシュで」



さて京都の記憶と印象が、「イコール修学旅行」「してもいない枕投げ」などから脱却し、涙のひとつも落としながら、ああ、あの八つ橋は塩辛かった、などと語ることができて初めて、すこしは世の中のいろいろを知ったなどと、いえるのでしょう。
しかし浅草でもそうですが、この銀閣寺前にもいる人力車の兄ちゃんたち、どうもリキシャぽい形状のものを見ると値切りたくって仕方なくなるのですが。


2011年6月20日月曜日

引っ越しました_2.0

今度は調布にいます。

牛の匂い、畑の土の匂い、都会的な香りもしないことはない。「混然」「だけれどそれがどうだっていうの」そんな良い意味でのタラタラさが、ここ調布にはあるようです。どうしてここにしたかって? 安いからです。

2011年1月23日日曜日

ふんどしの男たちは、本当に風邪を引かないだろう。春日神社大寒みそぎ、山口県防府市



「大寒」

この日には全国のあちこちで「大寒禊(だいかんみそぎ)」が行われる。暦上一年でもっとも寒い、ということになるこの大寒の日に水に浸かり、無病息災を願うのである。

山口県防府市、春日神社でも毎年開催されている。ここでは大寒の日から三日間連続で行われ、千円を納めれば誰でも参加することができる。見に行った日は三日目の最終日だった。



ちなみにこの神社、すぐそばに山陽新幹線が通っている。


陸橋の上に行ってみるとちょうどのぞみ号が通過するところだった。写真ではボクのカメラの腕がスゴイために新幹線がまるで止まっているかのように見えてしまうのだが、実際にはもちろん動いている、そしてこれは向こうからこっちに走っている新幹線で、本当は向かってくるアタマの部分を撮りたかったのだが、あたふたしていたらアッというまに通り過ぎてケツの写真になってしまった。しかしこれは「手前から向こうへ行く新幹線」というキャプションで発表すれば、誰も疑わないであろう、ということで、これを俗にコペルニクス的発想という。とか発想している奴は間違いなくみそぎをするべきである。

まあボクぐらいになりますんと、いっとき寒い思いをして一年間健康的に過ごすよりも、一年間ぐだぐだの体調でも今寒くないほうがいい、と思えるぐらいのカリスマ投資家なので、「入ろうかな」などとはまったく思わず、財布も持たず(参加料が必要)カメラだけを手に見物に出かけたのだ。



ふんどし一丁でみそぎの時間を待つ男たち。女性の参加者もおり、こちらは全身の白装束である。




禊の前には境内内を走って二周し、最後に社の前を通ってから池に向かう。




入水前、船の櫓をこぐような動作で掛け声をかける。
男たちの揃った掛け声が真っ暗な境内に響く。不思議なことに見ているだけの我々さえも、寒さや冷たさといった感覚から解放されていくようだ。


入水。祝詞を唱え一年の無病息災を願う。無数のカメラからのフラッシュで彼らのからだが浮かび上がる。



水から上がる。この頃には水の冷たさというものは感じていないらしい。




最後にまた全員で掛け声を。冷たい池の水で濡れたふんどしや白装束がからだに張り付き、体温を奪っているハズだが、この段階で震えている者などひとりもいない。





参加するのは今年初めて、という大学生たちは、「本当に寒すぎて、マジで途中で上がろうと思った」と笑っていたが、その顔は晴れ晴れとしていた。何かをやりとげたふんどし一丁のオトコたちである。かっこいい。



この日22日は最終日ということもあり、最後に締めの行事が行われるのだが、本格的に冷えてきたので、クシュンクシュンと、風邪薬のストックがあったかどうかを気にしながら、早々に立ち去るのであった。


○山口県防府市、春日神社大寒禊のニュース
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110120-OYS1T00568.htm

○防府市観光協会による紹介ページ
http://www.kanko-hofu.gr.jp/topics/winter/kasuga/taikan.html

2011年1月13日木曜日

東京:大井町

むかしの写真ひっぱりだして、その撮影日時の日付でブログ記事書こうとしててはや数年、みたいなのがもう何百とあるので、やはり「なう」の台頭は必然だと思う、なうこの頃。

こうやってバサバサ節操無く書いていったほうがいいのかな。日記もまあ、そうだもんね。

2010年12月18日土曜日

大門でなんとなく混乱した後、なんとなく早めのクリスマス:東京、大門・品川

大門、てのはやはりその響きからして男をちょっとザワつかせる力を持っている。ゼッタイに。ダイモン。ダイモン。意味を考え始めるともうだめだ。その日いちにちが潰れてしまう。大きな……


むかし東京に住んでいたときに、大江戸線をよく使っていた。そこでよく聞く「大門駅」という官能的な響きがずっと気になっていたのだが、こうやってちゃんと歩いたのは今日が初めてだ。

ダイモン。ちゃんと歩いたのは初めてだが、ここを一回も立ち止まらずに疾走したことはある。「第一回世界、大門なのに狭き門コンテスト」出場の折、「東京むちゃぶり野球拳」部門で、すっぽんぽんのままに、この大門周辺のわかりにくい地下鉄の駅でスタンプをすべて押してくる、という指令を受けて、ま、嘘です。


歴史的な景観と現代的な建物が共存するのは、きょうび、先進国の都会じゃあどこでも見られることだろうけど、なかなかいいのよ。官能的よ。なんてったってアヴァンギャルドよ。


で、ダイモンで何してたかっていうと、品川駅らへんで暇になったので、なんとなく歩いていたら、ここまで来ちゃったというだけなので、そんなとき若者は、自分の存在理由を決めたがるものだ! そういうわけでありもしない大門についての官能的な記憶を捏造するに至りました。





夜には品川に泊まるのだ。なにをって、一足先のクリスマス。いいもんだね、こういうのって、って、
ブッシュ・ド・ノエルで殴り殺されそうな事態もあったんですがね、なんとか生きてこうして、ブログの更新ができた! そういうわけです。メリークリスマス、早めの。


シャワー室が透けているけれど、見てくれる人がいないパラドックス:東京渋谷

渋谷に来ているよ。ビジネスホテルが高いなあ。値段。


たいして眺めも良くないし、


金が無いからコンビニ弁当だよ。でもビールはプレミアムモルツだよ! こういう、オシャレーなデザイナーズな建物って基本的には狭いんだね。あ、ボクが金持ってないからか。シャワー室がガラス張りで、テレビの向こうに裸体が見える、ってやたらアヴァンギャルドな間取り、これが渋谷の展開か、とワクワクするけど、ひとりで泊まってるからね、そうパラドックスなんだよ。

2010年9月19日日曜日

「しばらくだね、ドッグランで待ってるよ」:渋谷での再会は擬音語が多くてね

なんてったって東京である。

久しぶりに、僕が日本で最も好きな場所のひとつ、池袋ジュンク堂へ行き、テンション上がったり案の定便意をもよおしたりして、ジョージ秋山の未発表単行本などを買いつつ、ますます荷物重くなりながら、カバン買おう! と西部デパート、気に入ったのがあったので、旅行カバンを買ってそのなかにこれまで持っていたカバン×2を入れてみると、なんだか肩に食い込むほどの重さが、やたらに旅情を盛り上げる、なんつって序盤からこの重さはキツいなあ、でも俺は今は東京の人、歩くスピードはゆるめないぜ、颯爽と風を切って西部デパート最上階、ごったがえす食堂街でステーキをひとりで食べた。ブクロサイコーだなあ。

夕方、中学校のときからの友人とこに行くのです。渋谷。彼は現在はフリーでシステムエンジニアのようなことをしており、ちょっと実入りがいいもんだ、っつって最近、明大前から渋谷駅近くに引っ越した。私の貴重な変態友達のひとりである。

「代々木公園にいる。ドッグランにきなよ」

原宿。明治神宮には何度か来たことがある。ああ、昔サーカスを見に来たことを思いだした。冬だったろうか。ひとりで行ってかなり早い時間についたので、ビールをたらふく飲み、上映中にはなんというか、こう非常に急上昇、かなりのアクロバティックな尿意に襲われ、目の前で繰り広げられる奇抜な演技も目に入らず、下半身がサルティンバンコ! といった感じで、もう涙目。演技ごとの拍手がああ、膀胱に響く! いちど席を立つと演技が一段落するまで再入場できないと聞いていたので、なるべく我慢した結果、あわや「観覧中 興奮のあまり放尿し 号泣住所不定無職」と無意識に五七五七七になってしまうような記事になるところであった。早めの決断が大切だと教えてくれた、そんな原宿に久しぶりに来た……。

明治神宮前はコスプレ集団が占拠していることで有名だ。この日はメイドの格好をした外国人の集団までいて、うしろのひんやりとした厳粛な境内の風景と、原宿のファッショナブルっちゅうかそういうぴちぴちした雰囲気のあいだにそういうのがあって、「ザ・これが日本!」という感じだなあ、ってんでもう、通り過ぎた。



代々木公園入り口、ロカビリーな集団がいる。ラッパーな集団がいる。制服の集団がいる。カメラマンの集団がいる。わけのわからないひともいて、あ、俺もか。なんだサーカスよりここにいるほうが面白いじゃないか。


友人のT氏は、最近買い始めた犬を遊ばせに、ここ代々木公園内のドッグランに来ていた。まだ五ヶ月のチワワと走り回るT氏。そのチワワの名前が、ピョンピョンちゃんだったか、ポンポンだったか、リンリンランラン、テンテンなんだか、とにかくそういうやつだった。

こいつは可愛い。








夜は以前のT氏のアパートがあった明大前へ。目当ての焼き肉屋がある。「じゅうじゅうぼうぼう」という。ここはホルモンの刺身がたくさん食べられて、生肉食系男子の僕は、なんというかもう、大好き。

君がロイヤルミルクティーとはね:顔を見て判断すべし

移動する理由がある! というので今日は動いてみるのです。

新岩国→東京、まで切符を買っていたんだけど、なんだかムラムラして、それが理由だということで品川駅で飛び降りる。

すると改札内、自動販売機にむかってケータイやらカメラを向けている人々がいる。「ははあ、ついにコーンをひとつも残さずに飲み干せるポタージュスープのおでましか」とジャーナリスト気分でその人だかりに近づくと、なんだこれ


ディスプレイに表示されたジュースをタッチして買う、なんとまあ「あたらしい」自販機である。ジュースを入れ終わった業者の兄ちゃんが説明するところによると、顔を認識してオススメのジュースを教えてくれたりもするらしい。

へえー、ちょっとボク、買ってみるよ。



ぴこんぴこん、客が前にいないときにはいろいろなお知らせが表示されている。もうすぐ敬老の日だからなんたらかんたら、というアニメーションが流れていた。近づくとパパッとジュースが並ぶいつもの自販機に早変わり。

お、並んでいるジュースのなかで、「オススメだよ!」という体で何本かの飲み物が光っている。えー、ポカリですか。コーラも? なんだかボク、ミルクティーな気分なんですけど。

でもまあ貴方がそこまで言うのなら、ということでオススメされたコーラを購入する。ご親切にありがとうございます。ペットボトルのフタをひねる、パシュッという心地よい音が心地よい。ボトルを傾けてコーラを流し込めば、のどを通り抜ける快感。乾きをすっかり潤したボクは、そうか、これは貴方の「心」が込められた愛の飲み物なわけなんだね、ありがとう。確かに「心」が、ボクの体をラララと駆け抜けていったような気がするよ。つまり心のラララでコーラなんですね。

などと思うには至らず、ま、コーラはコーラでした。

この顔認識の精度がもっと上がると、つまりはボクの最近気になるポッコリおなかをちゃんと見抜いて、ヘルシア緑茶を勧めてくれるんだろうし、凍える冬に立ち寄れば、暖かいコーンポタージュを用意してくれるのだろう。さらには購入者の「人生」まで見抜いて、たとえば深く傷ついて「ああもう人生なんて」というときには、青春時代、初恋の相手と一緒に飲んで、間接キッスにドキドキしたマウンテン・デューなんかをそっと差し出し、荒れ果てた気分を慰めたりしてくれるのだろう。

などと考えてニヤつきながら、コーラだったコーラを飲みながら品川駅をあとに。連休のためホテルがみつからず、探しに探した茅野町のビジネスホテルに宿泊したのであった。